カイロプラクティックのポキポキって何?
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こんにちは、ふじの整体院(広島市)の藤野です。
今回は、カイロプラクティック矯正におけるポキポキ音について解説したいと思います。
【プロが行うポキポキは効果的】
カイロプラクティックのテクニックの中には、その施術の中で、関節を「ポキッ」と鳴らすことがあります。
これは、関節の可動域を広げるといった筋骨格系の改善、および、脳幹鎮痛系、自律神経系、免疫系、など、の改善といった多くの効果があり、身体にはとても好影響をもたらします。
そこで、今回は、この「ポキッ」という音(カイロプラクティック的では「クラッキング」音と呼ぶ)が何故発生するのかということを説明させていただこうと思います。
【ポキポキ音の正体】
骨と骨との間で形づくられる関節における関節腔内では、わずかな低い内圧が維持されていますが、これは関節を安定させる為には必要な構造です。
そして、その関節をグィーッとストレッチしていくと、関節腔内圧は下がっていきますが、その時、関節内の滑液中に溶け込んでいる二酸化炭素をはじめとする各種の物質が瞬間的に気化し気泡を生じるという現象がおきます。
次に、そこに対して高圧域の滑液が急激に流れ込むことになり、この気泡が破壊されます。
この破壊音こそが、「ポキッ」というクラッキング音の正体です。
ちなみに、一般的にもこのポキポキ音に近い現象を体験することができます。
それは、吸盤を取る時のパンッという音です。
吸盤を引っ張った時に、吸盤と壁の間の空気の圧力はだんだんと下がっていきます。次に、吸盤が取れた瞬間、その空間に外部から高圧の空気が流れ込む現象がおこり、その衝撃と振動によりパンッという音が発生することになります。
それが、液体と空気、気泡を生じる生じない、といった違いはありますが、関節のポキポキ音に近い現象でしょう。
【自分で行うポキポキは要注意!】
ちなみに、「プロ」が行う「クラッキング」を伴う施術は、関節の乖離が必要な場所を狙って行いますので、とても「効果的」に身体に影響を及ぼしますが、
一般の方で、よく自分で頻繁にポキポキ鳴らしている人は、関節を乖離させる必要のない関節をクラックさせている (間違ったクラッキングをしている) 場合が、非常に多くありますので、絶対に、「やめる」べきです。
その瞬間は、気持ち良いと感じるかもしれませんが、筋骨格的および神経的な反応により、その後、確実に「悪く」なります。
ご注意ください。
この記事を書いた人
- 藤野 斉
- ふじの整体院 藤野 斉
- 広島県広島市南区皆実町6-18-5
ふじの整体院 カイロプラクティック科・ほぐし療法科 院長
全国カイロプラクティック研究協会 代表理事
1967年 広島市南区 生まれ
〔所属経歴〕
全国カイロプラクティック師会
キネシオテーピング協会(指導員)
NPO法人 日本カイロプラクティック普及協会
財団法人 日本ウェルネス協会
厚生大臣認可 カイロプラクティック振興共同組合
カイロプラクティック119番
ほぐし療法士協会(マスター)
日本治療協会